低炭素社会の実現には、生産段階だけでなく、使用段階等を含めた、製品・サービスのライフサイクル全体における排出量削減が重要となる。そのため、製品の使用段階も含めた社会全体での温室効果ガスの排出削減量を算定することが広く行われるようになっている。算定方法の標準化を目指して、日本LCA学会は2015年に「温室効果ガス排出削減貢献量算定ガイドライン」を発行した。
さらに2018年3月に経済産業省が日本LCA学会も含め様々な機関のガイドラインを参考に「温室効果ガス排出削減貢献定量化ガイドライン」を発行し、(一社)日本経済団体連合会がその実施例を掲載したコンセプトブックを12月に発行した。
これらの活動を世界に発信するために、日本LCA学会環境負荷削減貢献量評価手法研究会は、12月5日にISO/TC207/SC5/WG12(ISO-14044の補遺の作成)が東京で開催されるのを機に、来日したLCA専門家と削減貢献量についてのワークショップを開催した。また、経済産業省と(一社)日本経済団体連合会は12月12日にUNFCCC/COP24のサイドイベントを開催した。本講演会では、これら温室効果ガスの排出削減量算定に関する内外の状況を紹介するとともに、今後の研究会の活動の方向を議論する。
多数の方の参加と、活発な議論を期待します。
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