日本LCA学会について

ご挨拶

一般社団法人日本LCA学会の発足について

一般社団法人日本LCA学会 会長 松野泰也
一般社団法人日本LCA学会
会長 松野泰也

2004年に発足した当学会は、2024年末の時点で、正会員438名、学生会員244名、賛助会員38団体にて構成される組織となりました。2025年年3月に開催された研究発表会および2024年11月に開催されたエコバランス国際会議とも参加者数が過去最大数を更新し、当学会の発展と社会からの注目を象徴しました。このような状態になり、当学会を任意団体のまま運営するには限界があります。本学会活動を今後とも継続していくには、法人化した上で、社会的・法的な責任を果たしていかなければなりません。そのような背景により、2025年4月1日にこれまでは任意団体だった当学会は、一般社団法人日本LCA学会として発足することになりました。

この20年間を振り返ると、当学会は常に順風満帆であった訳ではなく、財務の状況が悪化し、将来が不安になった時もありました。私は、そのような時に総務委員長に就いたので、各委員会の運営に関して常に節約をお願いしてきました。私のそのような対応により、皆様の中には不愉快な思いをされた方もいらっしゃるかと思います。心よりお詫び申し上げます。しかしながらお陰様で、財務体質も健全化し、心配なく次の世代に引き継いでいただける状況となりました。これからは少し方向転換し、当学会のさらなる発展のために様々な提案を頂ければと思います。例えば、国際会議やシンポジウムなどに海外からVIPを招聘するには多額の費用を要します。これまではイベント毎に収支バランスを合わせるために、大きなリスクは避けざるを得なかったわけですが、予め招聘費を確保すれば大胆な提案ができるようになるかと思います。また、研究会に関しては、これまではほとんど手弁当状態で運営されてきましたが、必要な経費は計上しても良いかと思います。また、本学会が法人化されることで、学会として共同研究を受注したり、クラウドファンディングを実施することも可能になると思います。会員の皆様には、どうかこれまでの慣習に縛られない大胆なご提案をいただければと思います。

いつも申し上げていることでありますが、顔の見える学会、年齢や肩書など関係なしに誰もが自由に意見を交換できる場を作るのが私の念願です。会員の皆様には何卒よろしくお願い申し上げます。