特別セッション
第12回日本LCA学会研究発表会では、以下の3つの特別セッションを設ける予定です。奮ってご参加下さい。
● 組織のLCAと削減貢献量評価
製品がライフサイクルを通じて実現する環境負荷削減量を評価するための手法としてLCAが注目され、LCA学会からガイドラインも昨年発行されました。一方で、企業などでは製品は組織活動の一部であり、そのマネジメントは組織全体の環境パフォーマンスの評価・管理に密接に関係しています。これまでの製品レベルから組織レベルでの環境パフォーマンスの評価・管理へとLCAの活用が注目され、UNEP/SETACライフサイクルイニシアチブからも組織のLCAガイダンスが発行され、実務レベルでの適用事例も増えています。本セッションではこのように密接に関係がある、組織のLCAと削減貢献量評価に関する研究発表・事例報告を募集し、その実践と活用の在り方について議論致します。
● 環境教育
長期にわたってCO2排出削減を促進するためには、将来、社会の中核となる中高生等の生徒・学生に対して、日頃利用している製品やサービスによるCO2排出を理解してもらうことが必要である。そのためには、CO2による環境影響を、製品の使い方など自らのライフスタイルとの関係で総合的に考えさせるライフサイクルの視点を取り入れた環境教育が有効である。ここ数年、LCAのデータを活用するなどしてライフサイクルの視点を取り入れた環境教育の教材開発や実践事例が増加している。本セッションでは、新たに開発されたライフサイクルの視点を取り入れた環境教育の教材や実践の事例、教育効果の検証などに関する研究活動の成果発表を広く募集する。
● ホットスポット分析
近年、国内外で環境ホットスポット分析(Environmental Hot Spots Analysis)は対象製品の重要な要素(影響領域やライフサイクルステージ)の特定や環境負荷削減策の優先順位付けのための有効な指標であると注目されている。本特別セッションでは、環境ホットスポット分析に係わる手法開発、データベース開発、ケーススタディなどの研究を募集し、今後の研究の方向性などを議論することを目的とする。