2021年3月3日(水)~3月5日(金)
オンライン開催(Zoom)

特別セッション

第16回日本LCA学会研究発表会では、以下の特別セッションを設ける予定です。奮ってご参加下さい。

● 環境教育

CO2排出削減やSDGsで示された様々な目標を考えるためには、日常利用している製品やサービスなどがどのようにCO2排出を含む世界中の課題と結びついているか知る必要がある。そのためには、製品やサービスのライフサイクルを知り、その上で製品の使い方など自らのライフスタイルとCO2排出削減などの課題を総合的に考えさせるライフサイクルの視点(LCT)を取り入れた環境教育が有効である。ここ数年、LCTを取り入れた環境教育やLCAのデータを活用した環境教育の教材開発や実践事例が増加している。本セッションでは、新たに開発されたLCAデータやLCTを組み込んだ環境教育の教材や実践の事例、既存の教材も含めた教育効果の検証、関連教育の遠隔実施の事例報告など、関連する教育研究活動の成果発表を広く募集する。

● 持続可能な観光

本セッションでは、観光及びそれらを構成する、旅行・移動・宿泊・飲食・アミューズメント・土産品等の産業や商品サービス、スポーツイベント等を含むビジネスイベント(MICE)における評価の考え方や手法、各ケーススタディーを募集する。観光にともなって消費されるエネルギー等により排出される温室効果ガスの量は、極めて大きい産業の一つと考えられる。そのため、国内における最近の観光の形態に着目し、LCAの手法を用いて評価した「見える化」が必要である。また、持続可能な観光に関する調査・研究等についても幅広く募集する。

● 資源利用への問題提起

地球環境問題の解決に向けて多くのグリーンイノベーションあるいは枠組みが提案・促進されている.サーキュラーエコノミーといった概念や持続可能な開発目標はその代表例である.しかし,真の持続可能な社会を構築するためには,種々のイノベーションの背後にある「資源」の流れも同時に把握しつつ,資源利用の将来像を描いておくことが重要である.本セッションでは,種々の視点からの「資源」あるいは「資源効率」の評価手法,データベースの構築,それによって得られた新たな知見と課題,あるいはその解決方法についての成果発表を広く募集する.

● 環境情報を活用した行動変容・ライフスタイル解析

従来の環境研究においては、企業等へのヒアリング、アンケート調査、様々な実験といった形で「環境情報」を収集、分析することで研究が進められてきた。しかし、こうしたデータの多くは、ある一時点の状態を示すデータであり、時間的変化を含むライフスタイルや産業構造といったものの「変化」を十分に把握することは困難であった。本研究会では、ビッグデータ、経済実験によって得られるデータなど従来の環境研究ではあまり用いられてこなかったデータを環境情報として新たに環境研究に応用する手法の検討を実施している。AIの活用や実験経済学の手法などを用いたライフスタイルの分析、人の意思決定メカニズムの分析、さらには金融情報の活用など、広く環境情報を活用した研究発表を募集する。

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