2023年3月8日(水)~3月10日(金) オンライン開催(Zoom)
※ 基調講演(3月8日)はハイブリッド開催(実会場:つくば国際会議場)
第18回日本LCA学会研究発表会では国立環境研究所(物質フロー革新研究プログラム)と共催企画セッションを開催します。
共催企画セッションは、基調講演と同じくつくば国際会議場で対面開催され、オンラインでも配信されます。
現地開催概要
日時:2023年3月8日(水)13:00~17:40
開催場所:つくば国際会議場(エポカルつくば)(https://www.epochal.or.jp
※共催企画セッションのみ現地参加の場合は、現地参加のための登録は不要です。
プログラム
プログラムの内容は、予告なく変更する場合があります。予めご了承ください。
時間 プログラム(登壇者敬称略)
13:00 - 14:20 共催企画セッション1:持続可能な自然資本を創るファイナンス;研究者と金融部門との協働
座長:亀山康子(国環研・東京大)

【概要】
近年、サステナブルファイナンスという概念が広まり、特に気候変動への対応を中心に議論が進展しています。しかし、自然資源や生物多様性保全を対象としたものについては、気候変動とは異なる課題や困難な点もあります。
本セッションでは、自然資本に関連する研究者と金融部門関係者との協働の必要性について注目します。特に、研究者は自然資本をどのように評価しているのか、それは金融部門が自然資本の持続可能性を担保するために求める知見と共通するのか,相違点は何かについて議論します。

【登壇者と演題】
・角谷拓(国環研)ネイチャー・ポジティブにむけた生物多様性評価の課題
・篠田悠心(国環研)日本の農産物輸入に関する生物影響評価
・石原広恵(東京大)持続可能な海洋ガバナンスのためのブルーファイナンス
・亀山康子(国環研・東京大)サステイナブル・ファイナンス・スクールの紹介

総合討論(招待コメンテーター:原口真)

【備考】
本セッションは東大院新領域創成科学研究科サステイナブル社会デザインセンターとの共催です。
14:20 – 14:40 休憩
14:40 - 16:00 共催企画セッション2:経済活動が引き起こす自然関連財への影響とLCA
座長:中島謙一(国環研)

【概要】
サプライチェーンのグローバル化に伴い、人権、労働、環境、文化に関連する社会問題が顕在化してきており、直接的あるいは間接的に供給制約となり得るサプライチェーンリスク要因を踏まえた戦略的資源管理が重要な課題となっています。自然資源の適切な保全と活用に向け、資源利用が引き起こす多様なサプライチェーンリスク情報を整理・共有することはこれからの産業活動にとって不可欠です。さらにTCFDに続く、自然資本等に関する企業のリスク管理と開示枠組みを構築するために設立されたTNFDの動きが加速しています。
本セッションでは経済活動が引き起こす自然関連財への影響について、ライフサイクル視点で概観するとともに、TNFDにおける議論との接続について議論します。

【登壇者と演題】
・松八重一代(東北大)自然関連財に関する情報集積とLCA
・近藤倫生(東北大)環境DNA観測網ANEMONEとネイチャーポジティブにむけた生物多様性データ活用の展望
・佐久間東陽(木更津高専)衛星画像解析から見る資源利用と環境攪乱
・金本圭一朗(地球研/東北大) 農作物の生産及び消費はどの程度生物多様性の保全と競合しているのか
・伊坪徳宏(東京都市大)ライフサイクル影響評価からみる資源消費と生態系影響

総合討論

【備考】
本セッションは以下の支援を受けています。
・JST未来社会創造事業、鉱物資源のサプライチェーンリスク最小化に向けたリソースロジスティクス解析システムの構築
・JST COI-NEXT美食地政学に基づくグリーンジョブマーケットの醸成共創拠点
・JST COI-NEXTネイチャーポジティブ成長社会実現拠点
・総合地球環境学研究所実践プロジェクト (14200135)
・JSPS科研費「グローバル経済の成長に潜む資源利用の不平等・格差の計測と可視化」(22K18433)
16:00 – 16:20 休憩
16:20 - 17:40 共催企画セッション3:カーボンニュートラル社会における物質消費と循環
座長:南齋規介(国環研)

【概要】
日本のCO2排出量の約25%は素材生産部門からの排出ですが、電化が困難な生産プロセスが多く、太陽光や風力発電等の普及促進では素材製造に関するCO2排出削減は進みません。そのため、カーボンニュートラル社会の実現に向けて、炭素貯留技術やグリーン水素等の普及による生産プロセスの革新的変化に期待する一方で、社会の物質利用構造自体の変革によってカーボンニュートラルに導く手段を持つことが肝要です。
本セッションでは、循環型社会形成推進基本計画に基づく日本の物質フロー観測の焦点である、消費、循環、廃棄の三断面に着目し、カーボンニュートラル社会と整合する日本の物質フロー構造について議論を深めます。

【登壇者と演題】
・畑奬 (国環研)日本の物質フロー指標の改善とGHG排出削減の両立への課題
・鬼頭みなみ(国環研)航空輸送の未来技術に依存しないカーボンニュートラル化経路の分析
・平井康宏(京都大)電力と素材産業の脱炭素化に対応する資源循環システムの設計
・永友佑(パシフィックコンサルタンツ)資源循環CCUS技術の導入意義の検討と焼却処理を対象とした評価研究のレビュー
・長野尚也(パシフィックコンサルタンツ)資源循環CCUS技術の環境性能及び経済性の試行的評価:廃棄物処理施設を対象として

総合討論

【備考】
本セッションは環境研究総合推進費(JPMEERF20223001: カーボンニュートラル目標と調和する日本の物質フロー構造の解明)の支援を受けています。


オンラインパラレルセッションへの参加
3月8日13時から日本LCA学会研究発表会の4つのセッションがオンラインで並行して開催されます。
各セッションの研究発表は現地会場の下記の4会議室に設置するスクリーンでもご覧になれます。会議室にはマイクとカメラが用意されているため発表と質疑が可能です。

会議室201A(オンラインA会場:太陽光,機器の廃棄,バイオマス)を配信)
会議室201B(オンラインB会場:窒素,農業1, 2)を配信)
会議室202A(オンラインC会場:プラスチック循環1, 2,資源1)を配信)
会議室202B(オンラインD会場:スポーツ・イベント,建築,サーキュラーエコノミー)を配信)
↑page top